地域循環ワークシェアリング ACWA

地域循環ワークシェアリング ACWA
【アクワベース】


地域社会と企業と人がつながる、地域循環ワークシェアリング。いつ来てもいいし、いつ帰ってもいい。たくさん働いてもいいし、ぜんぜん働かなくてもいい。そんな京都府久御山町にある「ACWA BASE」を紹介します。


「ACWA BASE」の紹介記事はコチラ 

ACWA BASEについて(PDF)

地域循環ワークシェアリング ACWA【静岡】

事業委託費(年)¥8,400,000 障がい者のべ3600名が訓練


障がい者就労支援事業として、平成23年10月より静岡県伊豆市の中伊豆リハビリテーションセンター内に洗濯工場をオープンしました。
この洗濯工場は『中伊豆リハビリテーションセンター 就労継続支援B型事業所 あゆみ』の中の事業の一つであるクリーニング事業と共同で、洗濯工房『みのり』として立上げました。

この洗濯工房『みのり』は、洗濯作業は(株)アグティ、たたみ仕上げ作業は障がいを持つ方が行う『中伊豆リハビリテーションセンター 就労継続支援B型事業所 あゆみ』とのコラボレーションです。

常時、障がい者さん10~15名、アグティ洗濯員1名でおこなっています。
中伊豆リハビリテーションセンターの患者さんの私物や職員さんのユニホーム・タオル・また近隣病院の洗濯物等の洗濯・仕上げをおこなっています。


中伊豆リハビリテーションセンターの専門性を生かし、仕上げ作業を医療的見地から評価し、障がいを持つ方の職業能力の向上に役立てるという洗濯工房です。

障がいを持って生活することは、それだけでも体力の必要なことです。しかし、「働きたい!」「社会に参加したい!」と言う声がたくさん聞かれます。その様な声に応えるべく、『できるだけ多く、障がいを持っている方の働く場所を提供したい!』という思いのもと、事業を展開しています。

地域循環ワークシェアリング ACWA【京都】

事業委託費(年)¥13,200,000 障がい者のべ4200名が訓練

地域の障がい者就労支援施設とパートナーシップを組み、障がい者雇用促進や就労訓練環境の提供、業務委託による連携などに取り組んでおります。

ACWAの価値について(参画事業所さまより)

※文章中の「当事者」=「障がいをもつ」

社会福祉法人京都梅花園 障がい者支援施設あんびしゃさま

経験を積むことができる。
経験とは、一般企業で働いている方の姿を見る事ができる、支援者以外の人と接する機会を持てる、違う職場環境の体験が出来る事など。
<例>ある当事者がトイレを利用しようとして、先に入っている事に気づかず電気のスィッチを触ってしまった。中から入っている事を知らせるノックがあったが、当事者はパニックになり、電灯スィッチをつけたり消したりする行動をとった。→支援施設内では、自動点灯となっている環境であり電灯をつける事、また、ノックをして使用している方がいないか確認する環境がない事が原因。支援者にとっても環境からくる一般社会の慣習について支援の必要性に気づくことができた。

当事者のモチベーションの向上につながる。
当事者にとって、企業内訓練(施設外就労)に参加できるメンバーに入ることは、実力を認められていると判断できること。もちろん、企業内訓練に行く事を望まない方もいるが、就労に意欲的に取り組めるメンバーの多くは企業内訓練(施設外就労)に対して一つのステイタスと捉えている。メンバーが少数であることは一人一人の働きがお互いに見える。手を抜いたりする事ができない。また、一人の責任範囲が明確になるなど、個人がクローズアップされる感が強くなり、満足感が生まれる。実際に利用者の方から、「施設外就労(ACWA)に行きたいです。」と言ってこられます。また、面談においても、参加しているメンバーは続けて参加したいと言われています。

環境が変わることで、利用者はリフレッシュ感を持つことができる。
施設と切り離した空間は、やはり施設内とは違った空気が流れている。また、ほとんどの利用者は朝、コンビニで昼食を購入されている。いつもは施設の給食を召し上がられるが、コンビニでお菓子などではなく、昼食を購入される機会は少ない。利用者本人に選ぶ自由がある事や利用者の食事の好み、偏りなどが窺える場面がある。

施設内とは違った作業に携わる事ができる事と仕事に対する責任を感じることができる。
施設外就労でのみ体験出来る事。また、施設内作業では、時間がきたら  作業が終了していなくても帰ることができるが、施設外就労はノルマが課せられていることで、仕事に対する責任感を持っていただける機会となっている。

あんびしゃの訓練手当(工賃)はすべての作業の売上を個別評価に基づき全員に分配しているが、施設外就労については参加メンバーのみで分配している。施設外就労としての訓練手当(工賃)が別になっているので、わかりやすい。

<支援者にとって>

職場環境を変えることにより、個々の支援に集中して取り組むことができる。必要な課題など、支援を集中して行う事ができる環境が作れる。多くの利用者を対象とした職場では、一人一人に対して集中した取り組みをすることが困難な状況である。できる支援もあるが、支援内容に応じて環境作りができるメリットは大きい。

施設外就労は支援員にとって、支援の目的や目標を明確にしていきやすい。利用者にとっても同じように、支援員にとっても成果を感じ取ることができやすい。

支援員にとっても、環境が変わることは気分のリフレッシュにつながる。

支援学校などの保護者や見学に来られる求職者に、施設外就労は企業(社会)と結びついているといったイメージを持ってもらうことができる。施設のイメージアップに繋がる。 支援員の体制が厳しい時もあるが、施設外就労は利用者や支援員、施設にとって大きなメリットがあると思います。以前も、支援員の体制が厳しい時に施設外就労についてやめるべきかどうか、支援員で話をすることがありました。結果、何よりも利用者にとって必要であるとの意見が大半であり、現在の継続に至っています。


NPO法人ブルーステージさま

企業内訓練(施設外就労)で社会性・協調性の向上
ブルーステージという枠組の中では気づかない、社会に出た時の常識や理不尽さ等を身をもって体験していく。

環境が変わることでのストレス耐性を身に着けていく。
周りに多くの普段とは違う人達がいること、また職場環境が大きく変わること(規模、温度、騒音等)でのストレスにも耐える力を養っていく。

施設外就労に取り組むことで、協力してくれている企業様の現場に関わる人たちに対して、障がい者と共に働く事の価値を高めていきたい。
障がい者雇用で一番難しいのは実際に雇用した後の現場での相互の関わり方。 作業上の配慮は必要だが、何より障がい者と共に働く事でみんな同じ人であるという認識(ただ障がい者だから遠慮するのではなく、ダメなときはしっかり注意、指導をしていただきたい)を高めていけたらと考えています。


一般財団法人 長岡記念財団 しょうがい者就業・生活支援センター アイリスさまより

定期的に他支援機関と話をすることはとてもありがたいです。通常業務に追われている中で就業・生活支援センター以外の支援機関の方から意見を聞くことでちがう視点に気付かされることも多いな、と思います。
また、毎回議題を決めて話をするのではなく、身構えずに意見を言える環境であることも貴重な場だと感じています。
今後、ACWAをどのような場にするのかを再検討する必要があるのかな、と感じています。

 

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